年代別にみる【自動車保険料相場】あなたの車の保険料をチェック!

自動車保険料をできるだけ抑えたい!

車を所有するのなら【自動車の任意保険】には絶対加入するべきです。とはいえ事故の経験がない人ほど、保険料の負担は重く感じるもので、「可能な限り安くしたい」と考えがちです。もし自動車保険の保険料を下げたいのなら、必要な補償内容を理解し保険料の相場を知ることで無駄な支払いを省けます。

車の保険は、安ければ良いという訳ではありません。万が一事故にあった際に、確実に補償が受けらるようにしたいですね。

ここでは、自動車保険の「必要な補償内容」と「保険料の相場」について解説いたします。自分に合った補償内容を確認したうえで、各保険会社の料金を比較してみましょう。

この記事から分かること
  • 1. 各年代別の保険料相場
    ※あなたの年代における保険料をチェックできます
  • 2. 保険料を安くするする方法
    ※補償内容の取捨選択と割引制度を紹介します
  • 3. おすすめの安い保険会社の見つけ方
    ※見積もり依頼から申し込みまで出来ます。

※あなたにとって適切な保険会社を見つけるためにも、まずは保険料をチェックする必要があるのです!

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目次

自動車保険料の平均相場

【補償内容の条件】令和6年式:ホンダN BOX(6BA-JF6)
7等級/ブルー免許/日常・レジャー使用/走行距離:年間5,000km/本人限定/対人・対物:無制限/搭乗者傷害なし/人身傷害:登場中のみ・3,000万円/弁護士特約(有)/車両保険(免責無し-補償金額150万円)

あなたの年齢年齢制限年間保険料車両保険(無し)
20歳以下全年齢3354513円209772円
21~25歳以下21歳以上170177円113563円
26~29歳以下26歳以上79979円55836円
30代30歳以上74145円52647円
40代35歳以上70753円50077円
50代35歳以上74145円52102円
60代35歳以上85578円60144円
70歳以上35歳以上89009円62557円
※参考保険料は車の保険料シュミレータで試算しました。

各年代ごとの保険料の相場観はつかめましたか?保険料の傾向として、運転経験の浅い若い年代ほど保険料が高く、事故を起こしにくい年齢になると安くなります。

また、車両保険の有無によっても大きく変わり、車の型式や補償される金額によっても変わります。

車の保険料はさまざまな条件によって変動するため、各個人の使用状況に合わて契約する必要があります。

車の補償を理解することは、リスク管理として非常に重要です。補償の有無を知ることで、自分の保険料が適正かどうかも判断でき、無駄な支出を避けることができますよ。

車の保険料が決まる大切な要素

自動車保険料は、さまざまな要因によって決定されます。これらの要因は、保険会社がユーザーのリスクを評価して保険料を設定するために用いられます。以下では、車の保険料が決まる要素を説明します。

車の保険料が決まる流れ

車の保険料は【被保険者(主に車を使う人)】の使用環境と【車毎の補償内容】によって決まります。

①【契約内容】

補償の範囲と補償金額の上限

②【被保険者(主に車を使う人)】に合わせて保険料が決定

  • 年齢
  • 等級
  • 事故歴
  • 免許証の色
  • 車の年式タイプ
  • 車の使用状況

※これらの情報から保険料が算出されます。

主に使う人(被保険者)に合わせて契約しましょう

保険料が決定する、被保険者(主に車を使う人)の内容は項目は以下です。

年齢

若年層(18歳から25歳まで)は事故リスクが高いため、保険料が高く設定されます。これは、運転経験の不足や、若年層特有のリスク行動が影響しているためです。一方、高齢者(70歳以上)も事故リスクが高いため、保険料が上がります。保険契約の際に補償対象を絞る「年齢制限」を活用しましょう。

運転免許証の色

ゴールド免許割引があるように、運転歴が長く無事故無違反のドライバーは、保険料が割引されます。ゴールド免許は、安全運転の実績があることを示すため、保険会社にとってリスクが低いと判断されているからです。そのため交通規則の違反歴も、保険料に影響しているといえますね。

事故・保険の利用履歴(事故有係数適用期間)

一定の期間内に事故歴があると、保険料が上がります。これは、保険会社がリスクが高いユーザーだと判断するため一定の期間割引率が下がります。他にも保険を利用した履歴に対する「等級」が設けられており保険料を決める基準になっています。同時に長期間無事故でいたドライバーには、無事故割引が適用される保険会社もあります。

補償内容の手厚さが保険料を左右する

自動車の保険料は補償の内容によって変わります。最低限必要な「基本補償」に合わせて、追加で「特約」に加入することで補償が充実しますが、それに合わせて保険料も変わります。

基本補償

対人賠償保険

他人に怪我をさせた場合の医療費や慰謝料をカバーします。例えば、歩行者や他の車の運転者に対する補償が含まれます。

対物賠償保険

他人の財産(車、建物など)を損壊した場合の修理費をカバーします。例えば、他車との衝突で相手の車を損傷させた場合などです。

車両保険

自分の車が事故で損害を受けた場合の修理費をカバーします。これは、単独事故や自然災害、盗難なども対象です。

搭乗者傷害保険

事故で同乗者が怪我をした場合の医療費をカバーします。同乗者が入院や通院した場合の補償です。

無保険車傷害保険

無保険車との事故で自分が怪我をした場合の医療費をカバーします。無保険車との衝突で被害を受けた場合に有効です。

特約

弁護士費用特約、無保険車傷害特約(殆どの会社が自動セット)、車両新価保険などの特約を追加すると、保険料が上がります。しかし、これにより補償内容が充実し、事故やトラブル発生時の対応がスムーズになるので、必要の有無を確認しながら加入しましょう。

車のタイプ(車種や型式)ごとに違う!

車の保険料は「型式別料率クラス制度」によって、車種ごとに違います。車の事故の頻度や修理費用、盗難リスクなどの実際のデータを使って、型式ごとに「料率クラス」というランクが付けられます。事故が多い車や修理が高額になる車は高いクラスに入り、保険料も高くなります。一方、安全性が高くて事故が少ない車は低いクラスに入り、保険料が安くなります。

この制度により、軽自動車やコンパクトカーは比較的保険料が安く、高級車やスポーツカーは高くなるといった車の特徴に応じた公平な保険料が設定されるのです。

年式

新車は車の価値が高く盗難リスクも上がるため、保険料も高くなります。中古車は一般的に保険料が安くなりますが、年式が古すぎると部品の入手が難しくなり、修理費用が増えるため、保険料が再び高くなることがあります。特に車両保険に加入する際に意識したいところです。

メーカーとモデル

輸入車やスポーツカー、SUVなどの特定のメーカーやモデルは保険料が高くなる傾向があります。これは、盗難リスクが高く、修理費用が高額になるためです。また、ハイブリッドカーや電気自動車も部品の特殊性から保険料が高くなることがあります。

車両のタイプ

軽自動車、普通自動車、SUVなど、車両のタイプによっても保険料は変わります。軽自動車は一般的に保険料が安くなることが多いですが、スポーツタイプの軽自動車は例外です。

セーフティデバイス

エアバッグ、ABS、衝突防止システム、ドライブレコーダーなどの安全装置を搭載している車は、事故リスクを低減させるため、保険料が割引されるます。これらの装置は、安全運転を促進し、事故発生時の被害を軽減する効果があります。保険加入の際にセーフティーデバイスの有無をチェックする欄があり、それによって割り引かれます。

※型式別料率クラス制度は「損害保険料率算出機構」が作成したデータを用いているので、どの保険会社で加入しても評価は同じです。

あなたの等級によって保険料が変わる

等級制度は、無事故の期間に応じて保険料が割引される仕組みです。新規契約時は通常6等級から始まり、無事故の年数が増えるごとに等級が上がり、最大20等級まで割引が適用されます。事故を起こすと等級が下がり、保険料が上がります。等級制度は、長期間にわたる保険料を公平に保つための仕組みといって良いでしょう。

車の使用目的や走行距離によって変わる

使用目的

「通勤・通学」に使用する場合、使用頻度が高くなるため、保険料が高くなります。「業務用」として使用する場合、走行距離や使用頻度が高いため、さらに保険料が高く設定されます。週末や休日のみの「レジャー目的」の場合は、使用頻度が低いため、保険料が若干安くなります。

走行距離

年間走行距離が長いほど、事故リスクが高まるため保険料も高くなります。逆に、年間走行距離が短い場合は、割引が適用される保険会社があります。ソニー損保といった一部の保険会社では、事前に指定した「年間走行距離」によって保険料が変わります。

居住地域によっても違います

都市部は交通量が多く事故や盗難のリスクが高くなるため、保険料が高くなります。一方、地方や郊外では、交通量が少なく事故リスクが低いため、保険料が安くなることが多いです。これは過去のデータを元に保険料に加味されています。

●車の保険料が決まる要素まとめ

自動車保険料は、車両の特性、運転者の特性、使用目的、走行距離、居住地域、補償内容と特約、セーフティデバイスの有無、等級制度、支払い方法など、さまざまな要因によって決まります。これらの要因を総合的に評価することで、保険会社はリスクを見積もり、適切な保険料を算出します。

保険料を抑えるためには、自分の状況に応じた最適なプランを選び、適用可能な割引を活用しましょう。また、定期的に見直しを行い、自分のライフスタイルや車の使用状況に合った保険を選ぶことで、無駄のない保険料支払いを実現することができます。

車の保険料は使用者の年齢がポイントです!

車の保険料は車の使用者の年齢が大きく関わってきます。車の保険料と年齢について理解すると、契約内容を選ぶ手掛かりになりますよ!

被保険者の【年齢】が保険料を左右するわけ

自動車保険の保険料が年齢によって左右される理由は、年齢ごとの事故リスクの違いにあります。

たとえば、初心者マークをつけたばかりの若いドライバーは運転経験が少なく、リスクが高いため、保険料が高めに設定されます。これは、スキー初心者が転倒しやすいのと同じ理由ですね。一方、30代から50代のドライバーは経験豊富で、事故を起こす確率が低いため、保険料が安くなる傾向があります。これは、熟練したスキーヤーが安定して滑れるのと同じです。しかし、60代以降になると反応速度や視力の低下により再び事故リスクが高まり、保険料が上昇します。

このように、年齢は運転リスクを反映して保険料に大きな影響を与える要素となっています。

運転者の【年齢条件】をチェック!

自動車保険には「全年齢」「21歳以上」「26歳以上」「30歳/35歳以上」といった年齢条件の区分があります。記名被保険者の年齢がどの区分に属するかによって割引が受けられます。特に年齢条件の節目では、保険会社が大きく保険料を変えています。そのため、節目となる年齢ごとに無駄のない年齢条件を設定しましょう。

対象となる年齢条件補償対象補償される運転者の年齢
20歳以下全年齢対象18歳~
21歳以上21歳未満不担保21歳~
26歳以上26歳未満不担保26歳~
30歳以上30歳未満不担保30歳~
35歳以上35歳未満不担保35歳~
年齢と自動車保険料まとめ
  • 車の保険料は、被保険者(補償される人)の年齢が大きく影響する。
  • 年齢条件特約を上手に活用する。
  • 「限定無し」「21歳以上」「26歳以上」「30歳/35歳以上」で設定される。

※30歳以上と35歳以上の設定は、保険会社によってどちらかを採用しています。

【年代別】自動車保険料の相場をチェック!

保険料は、運転者の年齢によって大きく影響を受けます。

若年層は事故リスクが高いため、保険料が高くなる傾向があります。一方、年齢が上がると保険料は徐々に下がりますが、高齢者になると再び保険料が上がることがあります。

そのため、保険料の相場をしりたいのなら各年代によって調べる必要があります。 

●以下の条件で見積もりを取りました。
  • 保険会社:5社の見積もり金額の平均
  • 車の初年度登録:2022年6月
  • 事故有係数適用期間:0年
  • 年間走行距離:10000km以下
  • 補償の範囲:本人限定
  • 車両保険の免責:5万円-10万円
  • 使用目的:通勤
  • 対人賠償:無制限
  • 対物賠償:無制限
  • 人身傷害:無制限
  • 弁護士特約:有り

18~20歳の見積もり結果

使用者の年齢:18歳 / 年齢条件:全年齢 / 6等級

21歳以上年間保険料車両保険(あり)
ホンダ:N-BOX190,707円422,631円
トヨタ:ヤリス190,707円468,085円
ホンダ:フリード205,456円480,456円
トヨタ:ヴェゼル219,066円530,967円
トヨタ:プリウス240,939円631,172円

未成年の任意保険は新規で加入すると尋常でない程高額です。そのため家族から譲渡してもらう任意保険の「等級引継ぎ」を上手く使いたいですね!
18~20歳の方が加入するべきッ補償内容としては、対人・対物賠償責任保険を無制限で選ぶことが重要です。若年層は事故リスクが高くなっていますので、この点はケチってはダメですよ!

20代の見積もり結果

使用者の年齢:23歳 / 年齢条件:21歳未満不担保 / 9等級

21歳以上年間保険料車両保険(あり)
ホンダ:N-BOX100,550円191,544円
トヨタ:ヤリス123,142円230,739円
ホンダ:フリード125,455円245,844円
ホンダ:ヴェゼル116,052円254,247円
トヨタ:プリウス124,297円254,247円

21歳以上になると「年齢条件(21歳未満不担保・26歳未満負担)」を設定することができます。補償される対象者を絞ることで、保険料を20~30%も抑えられますので是非活用しましょう。

30代の見積もり結果

使用者の年齢:33歳 / 年齢条件:30歳未満不担保 / 17等級

年間保険料車両保険(あり)
ホンダ:N-BOX37,281円68,397円
トヨタ:ヤリス43,842円79,051円
ホンダ:フリード45,045円85,452円
トヨタ:カローラクロス54,525円112,225円
トヨタ:ノア48,309円121,338円
トヨタ:プリウス52,842円132,458円

30代の自動車保険料は「年齢条件(30歳未満不担保・35歳未満不担保)」が設定でします。しかし、保険会社によって30歳か35歳のどちらかのみの設定なので、30代になったのをきっかけに保険が視野を見直してみると良いでしょう。

40代の見積もり結果

使用者の年齢:44歳 / 年齢条件:35歳未満不担保 / 17等級

年間保険料車両保険(あり)
ホンダ:N-BOX36,512円67,545円
トヨタ:ヤリス42,458円78,545円
ホンダ:フリード44,875円84,563円
トヨタ:カローラクロス53,568円111,256円
トヨタ:ノア47,545円120,154円
トヨタ:プリウス51,254円131,254円

40代になると子供が免許を取り始めたなんて家庭も有るでしょう。そんな時は等級引継ぎとして保険を譲渡する側になります。そうなれば再度新規は加入しなければなりませんので、これを機に通販型の保険会社を選んでみるのも良いですよ。

50代の見積もり結果

使用者の年齢:54歳 / 年齢条件:35歳未満不担保 / 17等級

年間保険料車両保険(あり)
ホンダ:N-BOX36,874円67,356円
トヨタ:ヤリス42,784円78,325円
ホンダ:フリード44,869円84,854円
トヨタ:カローラクロス53,325円111,356円
トヨタ:ノア47,854円120,895円
トヨタ:プリウス51,854円131,365円

50代にもなると中高年向けの自動車保険を選ぶのも良いでしょう。また、運転者を「個人限定・配偶者限定」と言ったように、補償になる対象者を絞って保険料を抑えて下さいね。

60代の見積もり結果

使用者の年齢:65歳 / 年齢条件:35歳未満不担保 / 20等級

年間保険料車両保険(あり)
ホンダ:N-BOX38,542円69,542円
トヨタ:ヤリス43,225円79,985円
ホンダ:フリード46,235円86,524円
トヨタ:カローラクロス55,425円112,543円
トヨタ:ノア49,542円122,545円
トヨタ:プリウス53,254円133,254円

60代以上になると、保険料も年々上がってきます。年齢と共に事故に遭う可能性も高くなってくるので、補償内容をより充実させたいですね。

保険料に関わる車両保険の必要性

車両保険に加入することで保険料は2倍程度高くなります。

そこで車両保険について調べてみましょう。

車両保険は必要なの?

車両保険は、事故や盗難、自然災害で自分の車が壊れたときに修理費用を補償する保険です。新車や高価な車を持っている人や、車をよく使う人には特に必要です。しかし、古い車や安い車を持っている場合や、修理費用を自分で払える人には、保険料が高く感じることがあります。

例えば、雨の日にスリップしてガードレールにぶつかり、自分の車が大破しました。相手がいない事故なので自己負担になると思っていましたが、車両保険に加入していたおかげで修理費用を全額カバーできました。このように、自分の過失や相手が特定できない事故でも、車両保険は大きな助けになります。

逆に車両保険が不要なケースとしては、以下のような車が挙げられます。

  1. 古い車:年式が古く、修理費用が車の価値を上回る場合。
  2. 低価値の車:購入価格や現在の市場価値が非常に低い車。
  3. 使用頻度の低い車:ほとんど運転しない車や、特定の季節だけ使う車。
  4. 自己修理可能な車:修理費用を自己資金でカバーできる場合。

車両保険は「車の価値」の金額までしか補償されません。車両価値が低い車では車両保険の保険料が割高になるため、加入を見合わせても良いでしょう。

また、保険料が高くなる若年例層の方は、相手の居る事故の時にだけ補償される「エコノミー車両保険」に加入するのもおすすめですよ。

車両保険料金の比較

【補償内容の条件】令和6年式:ホンダN BOX(6BA-JF6)(180万円)
10等級/ゴールド免許/年齢条件:26歳以上/日常・レジャー使用/走行距離:年間5,000km/家族限定/対人・対物:無制限/搭乗者傷害:なし/人身傷害:登場中のみ・3,000万円/弁護士特約(有)

車両保険なし一般形車両保険エコノミー型
年間保険料45,254円105,845円75,421円
車両保険無しとの価格差60,591円30,424円
車両保険のまとめ
  • 自動車保険料の基本補償は車種が違っても大体同じです
  • 車の価値は基準になるので、新しい車・高級車程高額になる
  • 古い車、車両価値の低い車は加入しなくても良い。

車両保険に加入すると保険料は大きく上がります。車両保険は基本補償とは別という認識で加入すると良いでしょう。また、保険会社による価格差も、基本補償よりも車両保険のほうが大きいので各社の見積もりを取り寄せることをお勧めします。

自動車保険料を安くする6の方法

自動車保険の保険料は、様々な要因によって決まりますが、いくつかのポイントを押さえることで効果的に抑えることが可能です。ここでは、保険料を安くするための6つの方法について解説します。

  1. 補償対象を限定する(年齢条件・個人限定)
  2. 年間の走行距離を限定する
  3. 車両保険に加入するなら免責を付ける
  4. 割引を活用する(インターネット割引等)
  5. 一括見積を利用して保険料を比較する
  6. 年間保険料を一括払いする

1. 補償対象を限定する(年齢条件・個人限定)

●年齢条件ごとの自動車保険料の変化

Y軸:年間保険料  X軸:年齢条件

保険の補償対象を限定することで、保険料を大幅に削減できます。具体的には、運転者の年齢条件を「21歳以上」「26歳以上」「30歳以上」「35歳以上」に設定することで、事故リスクが低くなり保険料が安くなります。例えば、ある保険会社では、運転者を「30歳以上」に設定すると、保険料が約20%安くなるケースもあります。また、運転者を「本人限定」「配偶者限定」「家族限定」といった、補償される対象を絞ることでも保険料を抑えられます。

注意点: 設定した条件下でしか補償されないため、家族や友人など補償対象以外の人が運転する時に注意しましょう。

2. 年間の走行距離を限定する

●年間走行距離ごとの自動車保険料の変化

Y軸:年間保険料  X軸:年間走行距離

年間の走行距離が短いほど、事故に遭うリスクが低くなるため、保険会社は走行距離に応じた保険料を設定しています。

「年間5,000キロ以下」や「年間10,000キロ以下」といったプランを選ぶことで、保険料を節約できます。例えば、年間走行距離を5,000キロ以下に設定すると、「走行距離無制限」に比べて保険料が約15%近く割引されます。

注意点: 走行距離を意図的に過小申告すると、事故発生時に保険金が支払われないので、正直な距離数を申告しましょう。(距離をオーバーした際には申告してください。)

3. 車両保険の有無と免責について

車両保険に加入する際、免責額を設定することで保険料を抑えることができます。免責額とは、事故が発生した際に自己負担する金額のことです。例えば、免責額を5万円に設定すると、小規模な修理費用は自己負担となりますが、その分保険料が安くなります。大規模な修理が必要な場合は保険が適用されるため、全体としてコストを抑えつつ、必要な補償を受けることができます。

ある保険会社では、免責額を5万円に設定すると、保険料が10%ほど割引されます。

注意点: 免責額を高く設定しすぎると、小規模な事故が多発した場合に自己負担額が増加するリスクがあります。適切なバランスを考慮しましょう。

4. 割引を活用する(インターネット割引等)

自動車保険には様々な割引制度が用意されています。特に、インターネット割引や早期契約割引を活用することで、保険料を大幅に削減することが可能です。例えば、オンラインで契約手続きを行うだけで適用されるインターネット割引を利用すると、保険料が5,000円~15,000円ほど割引されます。

早期契約割引は、契約更新の際に早めに手続きを行うことで適用されるので余裕を持った申し込みをしましょう。

5. 一括見積を利用して保険料を比較する

複数の保険会社の見積もりを一括で比較できるサービスを利用することで、最もお得な保険を見つけることができます。

一括見積もりサイトでは、数分の入力作業で複数社の見積もりが取得できるため、簡単に比較検討が可能です。これにより、同じ補償内容でも保険料が異なることが分かり、最適な保険を選ぶ手助けとなります。また、一括見積もりサイトには限定の割引が適用されることもあり、さらにお得に保険を契約することができます。

注意点: 一括見積もりサイトはダイレクト型の保険会社がメインになりますので、更新や補償内容の取捨選択を自分でする必要があります。(おすすめの補償内容も提案してくれます。)

6. 年間保険料を一括払いする

保険料の支払い方法にも工夫があります。年間保険料を一括で支払うことで、分割払いに比べて割安になります。分割払いでは手数料が加算されるため、一括払いにすることでその手数料を節約することができます。

ある保険会社では、一括払いにすることで年間保険料が約3~8%割引されるケースがあります。


これらの方法を組み合わせて活用することで、自動車保険の保険料を効果的に抑えることができます。自分のライフスタイルや運転状況に合った方法を選び、賢く保険料を節約しましょう。また、定期的に見直しを行い、最適な保険プランを維持することも重要です。保険料の節約だけでなく、万が一の事故に備えて十分な補償内容を確保することも忘れずに行いましょう。

車の保険料についてまとめ

自動車保険の選び方は分かりましたか?

安ければいいわけではない!

自動車保険は安ければいいわけではありません。万が一事故に遭ってしまった時に、十分な補償が受けられる補償内容にすることが大切です。

実際に、友人が保険料を安くするために弁護士特約に入っていませんでした。そのため、事故トラブルに遭った際に揉めた結果充分な賠償を受けとることが出来ずに後悔していました。

自動車保険に加入する意味をよく考えて、価格と補償内容のバランスが取れた保険会社を選びましょう。

保険選びのアドバイス!

「何処の保険会社に加入したら良いの?」保険選びに迷ったら、まず一括見積を使って保険料の比較をすることをお勧めします。

一括見積の良いところは、保険についてそれほど詳しくなくても、同一条件で各社を比較できる点です。おすすめの補償内容も提案してもらえるので、その中から選ぶだけで保険選びが完了します。

チェックリスト: 保険選びのためのアクションプラン

  1. 自分のニーズを確認する
  2. 必要なカバー範囲を決める
  3. 複数の保険会社の見積もりを比較する
  4. 各社の特典や割引を確認する
  5. 最適な保険プランを選ぶ
  6. 定期的に保険料を見直す
【監修者】大場 信宏
株式会社トラストライフ シニアプランナー
生・損保の問題解決を専門にお話しをしています。
経歴:保険業界20年以上勤務。

<保有資格>
・AFP(日本FP協会認定)
・2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
・シニアライフコンサルタント
・住宅ローンアドバイザー
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